平素より、当法人の運営にご支援を賜り厚くお礼申し上げます。2017年(平成29年)7月より理事長に就任いたしました山上幸雄と申します。当法人のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
社会福祉法人武田塾は現在、児童養護施設、障害者支援施設、地域生活支援センター、共同生活援助事業所、行動援護・居宅介護事業所から構成されています。
当法人の歴史をさかのぼりますと、1926年(大正15年)に武田慎治郎先生が私財を投じ、自らの理念を家庭的な施設「武田塾」として結実させた、その挑戦に起源をもつといえます。創設者である武田慎治郎先生は、「共に在る」という精神のもと、道なきところに道を拓いた実践家です。私たちは、入所している子どもたち、利用者の方々、その家族のみなさま、また、支援やサービスを支える職員、さらには地域の方々と「共に在る」という精神が法人運営の柱であると考えております。
子どもたちや利用者の方々のニーズやひとりひとりが持つ多様性を理解し、個別の支援計画に基づいたより質の高いサービスを目指すことが、安全で安心できる生活を確かなものにします(子どもや利用者と共に在る)。
権利の主体者として、自らの生を生きるためには、対話が必要不可欠です。子どもや利用者とはもちろんですが、ご家族のみなさまとの対話を通して、よりよいサービスは実現するものです(家族と共に在る)。
それらの実現のためには、職員の高い専門性とチーム力・組織力が求められます。職員ひとりひとりのやりがいを生み出し、様々な課題を「私のこと」として感じ、考えられる感性を大切にする風土づくりが、より質の高い養育やサービスには欠かすことができないといえるでしょう(職員と共に在る)。
子どもたちや利用者の方々は、この高井田の地のつながりの中で育ち、生活しております。地域とのつながりは当法人運営の基盤であり、当然のこととして地域の社会福祉に私たちの持てる力をお返ししていくべきだと考えております(地域と共に在る)。
2026年には創立100周年を迎えます。今一度、武田慎治郎先生の理念に立ち返り、今般の社会状況にあったサービスの形態を追求し、「前進」「挑戦」の精神を貫いていく所存でございます。今後とも、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
社会福祉法人武田塾 理事長
山上 幸雄